大学院修士課程修了30.Mar.2014

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2014年3月 修士課程修了。

大学を卒業して17年。大学2年生の時に出会ったテーマを具現化し表現し続けて19年の月日が流れてしまっている、卒業当初は現代美術作家としてインスタレーションなどを表現手法として発表していたが、いったんその現場から離れ、同じテーマを表現し浸透させるために発表するフィールドを変更した、表現手段を絞りプロジェクトという位置づけで絆屋/絆匠という屋号を考え動き始めたのがミレニアムの年。そして、いつのまにか10年以上が経過し、多くの作品を紡いできた。ふと周囲を見回すと表面的に類似する表現が増えてきている。芸術家としてひとりぼっちの海原に漕ぎだしていたはずが、その表現手段が一つの「市場(しじょう)」という形成がなされてきているのを感じる。ビジネス用語的にいう「ブルーオーシャン」であったのであろう。しかし、なにかその「市場」として広がるモノに空虚感を感じ続けてきている。

価値観の固定概念を崩すことを浸透させる為に、あえて屋号を冠にし、芸術表現というハードルを下げる意図はあった。作家として、感情の奥深くに眠る「表現」を具現化することが大切であると感じている。しかし、次々増えてくる類似手段の表現をみていると表層的な物としての商品を提供しているように感じている。価値観や固定概念が崩れ始めているので「市場」が生まれ形成されつつあるのは理解できる。しかし「何かが違う!!」という感覚が強くなってくる。天の邪鬼な性格の所為なのか「市場」が認知されればされる程、危機感が湧いてくる。それと平行して、私自身が求めている、表現の手段、方法などの深層を追求したい思いが強くなり日々の制作をしながら研究もしてしまう。

しかし、具体的に研究成果をまとめるわけでもなかったが、もう一度じっくりと大学院で研究したいとの思いにも駆られたが、それも時間が許すはずもなく悶々としていた時に通信制大学院が目に入り、気がつけば飛び込んでいた。

14年間の絆屋/絆匠として活動してきている作品制作群、考えの軌跡をなんとか満期の4年をかけて稚拙ではあるが集約し、ようやく修了することができた、まだまだ探く研究しなければならないが、歩むべき道の方向性の指針をつかんだ感触はある。

「ブルーオーシャン」が「市場」として認知され開拓されるのは止められないが、「美しく青い海」を守るべく、孤軍奮闘してでも作家として研究者として、自身の信じる表現を伝道する芸術家でなければならない事はあらためて認識できた時間であった。

そして、心の表現を具現化する美術家でもあれるよう精進しなければならない。

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2 comments

  • Apr 23, 2016

    榎本八千代 says:

    お久しぶりです。以前(10年前?)クロスのペンダントヘッド(遺髪とへその緒をいれていただいた)を作っていただきました  Enomotoです。ふと友人にペンダントヘッドのことを聞かれたので 久しぶりにHPにアクセスしてこのブログまでたどり着きました。地石様もお元気そうで何よりだなと思って読んでおりまして、ああ、院に行かれたのですねと思って写真を見てみると。。。。。あああ、あなたがご卒業された大学の通信部の写真コースの学部に在学中です。(ホント)実は通信部は東京にも校舎があり現在4年生で卒業制作に着手しております。京都の瓜生山にも昨年は何度も行っておりました。なんか嬉しくて書き込みしてしまいました。院の卒業展いければ良かったです。今でもあのペンダンはチェーンを変えてずっとしてます。卒業制作は「遺品」をテーマに作品を作る予定ですので、ぜひ、卒制を京都で展示(学内で)行う予定なのでぜひご案内させてください。いきなりの書き込み大変申し訳ありませんでした。

  • Apr 23, 2016

    kizunaya says:

    ご無沙汰しています。よくよく覚えています。いつも過去の制作写真を眺めると、その制作時の思いが蘇るので、へその緒を埋封した表現はすばらしいといつも感じています。母との繋がり、そして過去現在未来とつながる存在。10年以上も前のことのようには感じず、つい最近のように感じてしまいます。僕もその校舎で授業をうけましたよ。外苑にあり良い所ですね。写真コースに在学中なんですね、4年生でしたら一緒の時期を学び過ごしていましたね(^^)。遺品をテーマの卒業制作楽しみです。もうすでに御存知かもしれませんがmourning artには写真表現は欠かせないものです。写真表現も遺品として過去現在未来の存在に奥が深くかかわり合っていますよね。いろいろ表現的、学術的にも深く語れそうです。またお会いできましたらお話したいです。(^^)

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